下町フォント日記

佐藤豊オフィシャルブログ 2010〜2016

労働の積み重ね

青春と読書5月号の巻頭エッセイで、島田雅彦が冒頭に記した文章を以下に引用。

 長編小説の構想ほど心躍る仕事はない。構想から完成に漕ぎ着けるまで、早くても二年、長いと四年もかかる個人プロジェクトを、三島由紀夫は工期の長いダム建設に喩えた。完成へのショートカットなどというものはなく、毎日の規則正しい労働の積み重ねなしには陽の目を見ない。労働自体に喜びを見出さない限り、永遠に完成しない。だから、構想時に「これなら飽きることなく、執筆を続けられそうだ」という確信がもてなければ、その長編小説は諦めた方がよいだろう。

まるで、日本語総合書体の制作について書かれたような内容。
私を含め、個人で日本語書体をデザインしている人たちよ、ガンバレ〜!


例年より遅かったが、今年もベランダで咲き始めたフリージアを室内でも楽しむ。
午前中は3時間かけて水槽のメンテナンス。水草を思い切って減らす。生きているものを減らすって、あまり気が進まないが、増え続けるのも困る。
午後、疲れたのでベッドで読書。