下町フォント日記

佐藤豊オフィシャルブログ 2010〜2016

作家の収支

9月に購入したカメラEX-ZR3000。なかなか馴れない。スポット測光や露出補正が正しく機能していないと感じる時がある。
朝食後に散歩。郵便局で年賀切手を、コンビニで雑誌を買う。
今年はまだ出していなかった加湿器を準備。仕事机の上に置く小さい奴がスチームを出していないようだ。新しいもの購入しないとダメかな。

●最近読んだ雑誌以外の本【送料無料】作家の収支 [森博嗣]
38歳で小説家になり7年ほど前に引退宣言した著者。
総発行部数1400万部の人気作家が、印税・原稿料・原作料・その他の雑収入まで、事実のみを明示した掟破りの経営学(だそうだ)。
私が気に入った箇所をいくつか下に転載する。

僕は小説の執筆が好きではない。いつも仕事だからしかたなく嫌々書いている。

「好きだから」という理由で書いている人は、好きでなくなったときにスランプになる。

「自慢できる」仕事だと思っている人は、批判を受けるとやる気がなくなる。

仕事で書いている限り、スランプはない。

仕事という行為は、例外なく守銭奴になることだ。

仕事に「やり甲斐」を求めたり、「憧れの職業」などといった幻想を持ったりする若者が多い。それはそういったイメージを植え付けようとする勢力があるからだが、実社会にそんなものは存在しない。幻想なのである。

上に抜粋したのは最後の章からだが、私も似たような考えでいる。
守銭奴」という言葉はちょっとキツイが、「正当な報酬を請求し、きちんと回収する」ということだろう。
この部分をしっかり考えていない自営業者は、結局は長く続けられず業界から去っていくことになる(私の経験だと)。
組織の中にいて安定した報酬を得ている人には、ピンとこないかもしれないが、自営業の立場で創作仕事をしているなら、とても参考になる本だと思う。