下町フォント日記

佐藤豊オフィシャルブログ 2010〜2016

桐の花

仕事を始める前に散歩(コンビニで今日発売の雑誌を買う用事があったので)。
今週は本日午後にノルマ完了。
最初にセプテンバー書体を作った時は5年ほどかかった。修正を重ねるたびに文字は細くなっていき、完成時には手書きのオリジナルより随分と細くなってしまったので、あわてて少し太いものを作り1年後にウェイトは2つになった。
その時に私の中でセプテンバーは完結していた。それ以上太いものを作ることなど考えていなかったのだ。

しかし、これまでの使用例を見ると、ほとんどが太くグラフィック加工されている。加工された文字は美しくない(作者からすると)。
しかたない、もう少し太いものを用意するか…と始まったセプテンバーの「もう少し太いウェイト」。2つ作る予定の1つ目に、もう3年費やしている。今年の暮れぐらいには、なんとか1つでき上がると思うが…。
とても手間のかかる、この書体の制作は苦行のようなものだ。生活の全てが、この書体の制作状況に振り回されてしまう。絶対に全4ウェイトでやめる(ぞ)。


変わった花や実をつける木。数年前から散歩中に見かけていた。花の写真が撮れたので調べてみたら「桐」だった。桐ダンスなどに使われる桐の木が、こんな身近にあるとは思わなかったな。(コンデジ